40年程前、世界は大規模なバイオテロにより拡散したウイルスで人口が激減してしまった。

しかし数年後、ウイルス感染者の中から奇跡的に回復した人間達が現れる。彼らは紫外線に弱く太陽光の下では活動できない欠点があったが、頭脳明晰で若く健康な肉体へと変異していた。

人間を上回る身体を手にした彼らは、自らを「ノクス(夜に生きる人)」と名乗り始める。
人間からノクスへ変異する方法も確立され、徐々に数を増やす彼らに政治経済の中心は移り、ついには人口も逆転してしまった。

そして現在、普通の人間は三割程になり「キュリオ(骨董品)」と呼ばれ、ノクス社会に依存しながらも共存している。かつて日本と呼ばれた列島にはノクス自治区が点在し、緩やかな連合体を築いていた。都市に住むノクスに対し人間は四国を割り当てられ多くが移住していたが、未だ故郷を離れず小さな集落で生活するものもいた−。

太陽を捨てたものたちと、捨てられないものたちの群像劇

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